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 いえぁ!初めての方は初めまして、そうでない方はまた会えたねクラリス。前回は気狂い科学者について書き散らさせて頂きましたが、今回は、うじゃうじゃと触手蠢く邪神の皆さん御一行が、うっかりさんに致命的なサプライズパーティーを仕掛けるお話、「クトゥルフ神話」に焦点を当ててみようかと思います。いあいあ。

 クトゥルフ神話を端的に表現するならば「好奇心は猫をも殺す」という事でしょうか。えー、このクトゥルフ神話、実に8割近い確率で主人公が死にます(無残極まりない最期です)。もしくは精神病院行き。この時点で読者は伊達か酔狂か暇人に限られてくるかと思われます。狭き門ですね。
 クトゥルフ神話にはある程度のフォーマットみたいな物があって、基本的な流れとしては主人公が好奇心でうっかり「タブー」を調べてしまい、あんまり友人にはしたくないような方々にあんな事やそんな事をされてしまうのです。脳味噌吸われたりとか。「触らぬ邪神に祟りなし」といった感じでしょう。
 また、登場人物は基本無力です。何故なら「フン、人類など我々宇宙全体の中では一番の小物よ」というのがクトゥルフ神話の基本姿勢だからです。そこでは人類の価値観は全く意味を成しません。かの虚弱王「スペランカー」はかろうじて照明弾持ってましたが、こいつらは素手です。ステゴロです。当然喧嘩師でもない彼らは最終的には必ず死に至ります。これは無防備宣言をした為の悲劇といった所でしょうか。(違う)

 こんな一見するとファン人口ではスポーツチャンバラとタメ張れそうなクトゥルフ神話ですが、世界は広いものでラブクラフティアンという人達がいるのです。熱心な「ラブクラフト」のファンだから「ラブクラフティアン」。因みに筆者もその一人です。
 シャーロキアンのパクリじゃねーかと思った人、正解です。それで、始祖的な人物としてオーガスト・ダーレスというシャーロキアンがいます。世界は広いようで何だか狭いですね。
彼はラブクラフトの未公開黒歴史ノートを「素晴らしい才能です!出版しておきました!」といって世に広めた偉人です。もう私アメリカに足向けて寝られません。
 後は何してたとのか言えば二次創作。出版社立ち上げて同人活動です。故ラブクラフトのこれまた非公開の私的な自由帳を入手したダーレスは、それを基に死んだはずのラブクラフトと共同執筆という形式で「至高のクトゥルフ神話を作ってやるぜぇ」と言わんばかりに俺設定をバンバン導入。
 「四元素とかマジ斬新」「ヤッベ!善悪二元論カッコイイ」「ラブクラフトが生きていたら、俺に嫉妬しただろうか(嘘)」もうやめてダーレス!クトゥルフ神話の原型はゼロよ!

 世の常としてダーレスのこうした作品群は、ラブクラフト原理主義者からはバッシングを食らうのですが、別に彼に悪意があった訳ではなく(敵意の無い悪こそが真の邪悪という意見も有りましょうが)
 これはもうラブクラフト作品に対する愛情の裏返りっていうか、行き過ぎっていうか、一巡後の世界みたいな物なんですよ。イッツ・パラレルワールド。だからこれは別の視点から捉え直すべきなんです。

 そこで私が提唱するのが「ダーレス面白い」という概念なのです。
 簡単に言うなら「イイ感じに原作から逸脱しているほど『ダーレス面白い』」。
 高得点ゲットです。
 具体例を挙げるなら、
・怪しい教授がほろ酔い気分で大気圏突入。なぜか無事。
・脳波を用いて北極星辺りから何だかよく分からない味方を召喚。そのまま敵方の集落をポグロム。
・最高クラスの邪神が山火事で慌てふためく。
・きょうじゅのたのみで、せいふがうごいた!!めざすは、ルルイエのちゅうしんぶ。
 クトゥルフのふっかつを さっさとくいとめ(核撃って)、ゴハンたべて ねよう。
とりあえずコズミック・ホラー台無し。うたばんでもないのに合計得点二兆点を叩き出す勢いです。

 まぁ、これは何もダーレスだけに適用される概念ではありません。いや、それどころかダーレスの進化系みたいな奴もいます。例を挙げるなら朝松健とか、朝松健とか。
Q:巨大ロボとかナチスとか 最初にクトゥルフ神話に持ち込んだのは 誰なのかしら   A:朝松健
 もう少し、こう 何というか 手心というか…。こんなのは和洋折衷などではありません、原作レイプです。例えるなら、ラブクラフトが種を撒き、ダーレスが(一応)育てたクトゥルフ神話を、朝松健はスルーしてから作物ごと再び耕した
 要するに、俺流の解釈で日本に流布したという事なんですが、如何せんオーバーキルです。あの、もしかしてアレですか?原作破壊の人間国宝にでもなるつもりですか?石川賢みたいに。

 というか、日本人は揃いも揃って俺世界を展開しすぎなのです。近視、虫歯に次ぐ第三の国民病に妄想癖を追加してもいい位です。
 朝松健含むクトゥルフ愛好家達が作ったクトゥルフの作品集に「秘神界」というのがあるのですが、そこではマンハッタン計画が進められています。
 つまり、核爆弾級にアレな作品が載っています。歌舞伎で邪神を封印するとか、フランシスコ・ザビエルが邪神崇拝者として日本を侵略して来るだとか、C級映画の原作コンクール会場ですかここは。
 そりゃ三国志演義がモロッコで大手術して来たようなPCゲームが出ますよ。こんな人達が一人や二人じゃきかないんですから、この国は。
 とはいえ、これらは味付けが濃すぎますが「ダーレス面白く」日本流にアレンジをしたに過ぎません。出来た果実は味も匂いも異なりますが、根っこの部分は同じなのです。

 実は「ダーレス面白い」は案外応用が利きます。例えばリアル鬼ごっこはイイ感じに実在の文法から逸脱しているので「ダーレス面白い」。テニスの王子様はイイ感じに実在のテニスから逸脱しているので「ダーレス面白い」。この表現が気に食わないなら「テニプリ面白い」でもいいと思います。それが表現の自由です。

 日常の至る所に隠れている「ダーレス面白い」。今日から始めよう「ダーレス面白い」。夏休みの自由研究にお一ついかが?
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2008.08.11 Mon l クトゥルフ l COM(2) TB(0) l top ▲

コメント

お久しぶりです。相変わらずで。俺もクトゥルフ関連の趣味は続いてますよ

そういえばニコニコ動画に『インスマスを覆う影』の佐野史郎主演のやつが上がってますよ。結構雰囲気良くて面白いです
2008.08.12 Tue l 前原K1. URL l 編集
No title
日本人は兎角クトゥルフを自分の土俵に持ち込みたがるので
神話じゃなくてアンソロジーが出来るんですよ
自信満々の作品ほど
その点史郎は分かってますね
何たるかを
2008.08.13 Wed l 重ちーact2. URL l 編集

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