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img住人の朝は早い。

久しぶりに朝日を浴びて起床した。夜にすることがなく午後6時には寝ていたからだ。
テレビのリモコンに手を伸ばす。点かない。停電は続いているようだ。
昨夜から近所の車からエンジン音が聞こえていた。車内で寒い朝を迎えたのだろうか。
パソコンはネットに繋げずテレビは映らず新聞は届かずラジオの場所はわからないときた。
携帯の電源は昨日の時点で切れていた。当然応答はない。
情報がなくては手立てなど打ちようがない。しかしだから何だということでもない。
そこで私は冬のナマズのようにおとなしく毛布にくるまって院試の勉強をした。

ソファで横になりながら読書をしていたせいだろう。いつの間にか眠っていた。
暗闇の中、手探りで探し当てた時計を見ると午後9時頃だった。

ふと。
突然私は人気の全くなくなった仙台駅を見たくなった。きっとそれはとても綺麗だろう。
月夜だけが街を照らす中私は駅前を闊歩するのだ。きっとそれはとても愉快なことじゃないか。
数年に一度。いや、一生に一度のことかもしれない。
胸の中が沸き立つのを感じた。

一つの街灯もなく一つも信号が点灯することもない道をゆっくりと歩いた。
道中自警団と思しき青年に呼び止められたが気にする私でもない。更に進んだ。
少しづつではあるが中心地、仙台駅前に近づいていった。
果たして駅前は明るかった。用事もないだろうに人も歩いている。
私はひどく幻滅すると同時にこの街はまだ生きているのだと感じた。

その時私は水を持って行かなかったのでひどく喉が乾いていた。
ごくわずかではあるにせよ自動販売機は動いていた。
売り切れのランプは温かい飲み物に集中していた。やはり仙台の夜はまだ寒い。
私はみかんジュースを買い求めた。プルタブに指を掛け開ける。飲み込む。甘い。
これ程の甘露はそうざらに味わえるものではない。感謝しながら飲み干す。

まだ電源が生きているビルのコンセントプラグに携帯の充電器を差し込んでいる人達がいた。
必死に家族と連絡を取っている。涙ぐむ声もする。実に賢明な人々だ。

充電器を持ってくればよかったと考えつつ青葉区を後にする。
やはり私の済む地区はまだ暗い。
月だけを道しるべに帰路についた。
すっかり疲れてしまった。毛布に足を通して眼を閉じる。お休みなさい。
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2011.03.12 Sat l 備忘録 l COM(0) TB(0) l top ▲

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