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「ス スゲエ 俺達の無礼がン・バギをニューギニアの密林から呼び覚ましたんだ…!」
DMCやシグルイみたいなファッキンクレイジーガイズな漫画ばっかり読んでると知性や道徳などの社会的パラメータが減少して北斗の拳に出てくるようなモヒカンになってしまうんだよと
僕の中のかすかな良心が懸命に訴えかけるのでその願いを聞き入れることにしました

マッドメン (1) (創美社コミック文庫 (M-1-1))マッドメン (1) (創美社コミック文庫 (M-1-1))
(2006/07)
諸星 大二郎

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という訳ではなくて タイトルを一目見て
「英語でいえばこんなに直球ど真ん中な表現でも通るのか 日本人は本当に奥ゆかしいな」と
狂人スキーな私の感性を信じて購入してみたら
実はこの本は「MADMEN(狂った男)」ではなく「MUDMEN(泥の男)」だったのです……! 
これは全く手の込んだブービートラップだぜ……! 

だがしかし中身は超が付くほどの紳士漫画 
もうシュバイツァーとかお呼びじゃないくらいに聖者
ここニューギニアでは慎み深い異形の者共があなたを魅了する!

現在ではほとんど見かけないような画風なので古臭く感じるやもしれませんが
あの嫉妬心の塊手塚神にすら「自分には真似できない」と言わしめた
諸星大二郎が独特のタッチで描く神秘的で壮大な世界観は
近代化への葛藤という現実問題を巧みに織り交ぜることで更に深みを増しています
単なるハッピーエンドで終わらせないのは作者が読者にも考えを求めているからでしょうか

丹念に書き込まれたジャングルや現地の人々の生活の場面の一つ一つが
読む者に密度の濃い「読んでる!」という雰囲気を味わさせてくれるはずです
ストーリーも数々の神話作品を手がけた諸星だけに
段々話のテンポを上げていってとうとう迫力のクライマックスへ!
の全く無理のない持っていき方に「コイツはプロの手口だ」とコメントせざるを得ない

自らの創作だという 作中で語られる「オンゴロの歌」や「創世神話」などの物語は
世界中の神話(ハワイや東南アジア、日本神話もある)からうまく原型を持ってきているなと
新紀元社に常日頃お世話になっている神話大好きっ子の重ちーは思いました
神話好きならこの表現の出典元はあの神話かなというプチ推理ごっこが楽しめます

最後に
本当に諸星大二郎は少年誌じゃなくて青年誌でもない作品を仕上げることに定評があるので
「コナン金田一」があるんだったら
「誰かぁ~、月刊「宗像・稗田」を出版してくれんかねぇ~」
と大好きな妖怪・舟幽霊を思い出しつつ呟いてみる
(ひしゃくの底を抜くみたいに 諸星大二郎のユニークすぎる短編が抜かれてたら泣く)
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2008.08.16 Sat l 良作(漫画) l COM(0) TB(0) l top ▲

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